血圧降下剤といえば、多くの方は利尿作用をもたらす利尿系の降下剤をイメージすると思います。
利尿薬の治療原理は、体内にある余分な水分、塩分を尿として排泄することで血圧を下げることですが、尿の量が増えればむくみにも効果があったり、また特に高齢者の高血圧では、塩分で上がりやすい方が多く、この場合も適していると言われています。
もちろん気になるのは副作用ですが、利尿剤の場合は少量であれば、副作用は他のタイプに比して少なく、また併用する場合にもパターンが豊富です。
しかし、量が多くなると気になってくるのが血液のカリウム成分の減少です。他には血糖値、尿酸値を上昇させる可能性もあります。腎機能障害を起こす可能性も高く、糖尿病や痛風の方にもなかなか勧められません。
利尿剤を使用する場合は、まず血液検査を受けること、そして血糖や尿酸、カリウムの数値に十分に留意し、使用量を限定していくことが大切です。
このように言うとやや安全性が高いと言われる利尿薬でもやはり、と残念に思う方も多いと思います。やはり西洋の薬剤は症状を抑えるのは得意でも、病状を長引かせるのも得意だ、ときっちりわきまえてかかることが大事と言えます。
利尿剤、コレステロールを下げる薬剤、尿酸を下げるものも同じことです。生活習慣から来るのであれば、まず見極めるべきとも言われますが、高血圧にはやはり、リラックスすること、副交感神経優位を適時にしっかり位置させることと言えます。